水平線

2005年11月9日 小説 随筆
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第1話(2)「渦巻く雑踏の中で」

俺は二人がキスしているのをきづかないふりをして
そのままクラブを後にした。家賃8万の自室にもどった。
郵便物に無差別的に入れられたピンクチラシをくしゃ
くしゃにまるめてゴミ箱へほうるとくずれるように
ベッドに横になった。目をつぶるとついさっきの直哉
とナナミのキスシーンがフラッシュバックのように
脳裏をよぎった。そしてふいにシーンとした部屋に
いると孤独感がつのってきた。せきをきったように
俺はTVのリモコンへ手をのばした。
どのチャンネルも絵に描いたような安っぽいドラマ
が流れている。近頃じゃ純愛ブームで涙をそそる
番組がよく流れている。とりとめもなくブラウン管
をみているとケータイがなった。
液晶を見ると相沢 レナと表示されていた。
腕時計に目を落とすとAM2時過ぎだ。
一体こんな時間になんなんだろう。。
俺はタバコに火をつけて頭を掻きむしってから
通話ボタンを押した。「もしもし」俺の声は
少し震えていた。それからレナが答えるまでの
一瞬が何時間もたったかのような錯覚に陥らせた。
「こんな時間にごめん。相沢だけど」そういうレナ
の声は少しかすれていた。
「いや、今帰ったとこだから。それよりどうした?」
俺は少し戸惑いながらそう口を開いた。
「今からうちこない?」驚くほど明るい口調でいう
彼女にますます俺は困惑した。一体どういうつもり
なんだろう。     TO BE CONTINUED・・

今日は社会思想あるんでこのへんで。

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