水平線 第3話(1) 「失くしたもの。真実の扉」
2005年11月14日 小説 随筆------------
俺はレナの数百メートル後ろをさりげなく
追跡していた。地下鉄では同車両にせず、
一つ横の車両に新聞で顔を隠して乗り込んだ。
そして、ホームを出て彼女の高層マンション
までの直線約600m。俺はかたずを飲んで
見守っていた。鼓動が弾けそうになる。
あのエレベーターで乗り合わせた時、一瞬
見た男性の不気味な笑みが俺の心臓をわし
ずかみにしているようだ。彼女は無事にオートロッ
クのところまで玄関の角を曲がり入っていったようだ。
俺は遠くからなので建物の壁に遮られ死角に
なっているので確認できなかったが。。
俺のことを男が気づき今日はレナを敬遠したのか。。
そんな事をおぼろげに思った瞬間、左わき腹に電流が
走る程の痛みを覚えた。痛みというレベルを超えて
神経が破壊されてしまったかのような感覚だ。
俺はレナの入って行った玄関に焦点をあわせていたが、
それはやがて泥水のようにうねっていき視界は灰色に化した。
そして真下を見ると真っ赤な血痕が滴っていた。
俺のわき腹にはおそらくバタフライナイフかなにか鋭利なもの
でつきさされたのだろうか。。思考はそこで途切れた。
電光石火のような一瞬のなか俺はあの男の顔を見た気がした
が記憶は定かではない。
そして俺は乾ききった、潤いのない、救いようのない
アスファルトの上に意思を失ったあやつり人形
かのごとく倒れこんだ。
to be continued....
TKから一言:前日購入したRICOのレザーが暖かくて
ものすごく重宝しています。
ほんとこれはヘビロテやね^^
俺はレナの数百メートル後ろをさりげなく
追跡していた。地下鉄では同車両にせず、
一つ横の車両に新聞で顔を隠して乗り込んだ。
そして、ホームを出て彼女の高層マンション
までの直線約600m。俺はかたずを飲んで
見守っていた。鼓動が弾けそうになる。
あのエレベーターで乗り合わせた時、一瞬
見た男性の不気味な笑みが俺の心臓をわし
ずかみにしているようだ。彼女は無事にオートロッ
クのところまで玄関の角を曲がり入っていったようだ。
俺は遠くからなので建物の壁に遮られ死角に
なっているので確認できなかったが。。
俺のことを男が気づき今日はレナを敬遠したのか。。
そんな事をおぼろげに思った瞬間、左わき腹に電流が
走る程の痛みを覚えた。痛みというレベルを超えて
神経が破壊されてしまったかのような感覚だ。
俺はレナの入って行った玄関に焦点をあわせていたが、
それはやがて泥水のようにうねっていき視界は灰色に化した。
そして真下を見ると真っ赤な血痕が滴っていた。
俺のわき腹にはおそらくバタフライナイフかなにか鋭利なもの
でつきさされたのだろうか。。思考はそこで途切れた。
電光石火のような一瞬のなか俺はあの男の顔を見た気がした
が記憶は定かではない。
そして俺は乾ききった、潤いのない、救いようのない
アスファルトの上に意思を失ったあやつり人形
かのごとく倒れこんだ。
to be continued....
TKから一言:前日購入したRICOのレザーが暖かくて
ものすごく重宝しています。
ほんとこれはヘビロテやね^^
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