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俺はいつものようにサブ、達也たちと講義をうけていた。
教授は熱弁しているが、学生のほうは完全におざなりだ。
サブと達也はいつものように熟睡している。俺は少し興味
のある話だったので教授の話を聞いていた。確か、ドゥルケム
のアノミー論の類のはなしだ。裕福で暇をもてあましている国
のほうが貧しい国よりも自殺率が高いそうだ。なんとなく俺自身
にその話は合ってるなと思ってしまった。ふと集中力が途切れ
視線を右斜め前に移す。するとレナも同じ教室にいた。
相変わらず露出度が高い格好である。

チャイムがなり教授は講義を終えると足早に
教室を出て行った。俺はレナのほうに近づいていって「よう。」と
言った。「あ、春樹君。帰ってきたんだ。」
「おうよ。」俺は元気に答えた。
「今日時間空いてる?」レナは俺の耳にそう囁いた。
「今日はバイトだ。わりぃ。」
「なーんだ付き合い悪いんだから。」レナは口を尖らせて言った。
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「おはようございます!!」俺は元気よく声を出した。

結構ここでの仕事も長い。なんの仕事というと、TV局でのアシスタントのバイトだ。地下鉄メトロ線でお台場へとバイトの日はむかう。
バイト先のディレクターさんは恐い人でよく俺のことを叱るが、非常に引き出しの多い人で俺は尊敬していた。

そして、様々な事ををここで吸収して成長していた。

今日もスタジオでのドラマ撮影の収録を手伝っていた。

「ぜってー視聴率とれなきゃいけねーんだよ!!」
ADの村田さんはそればかり
口癖にしていた。この業界のシビアな現実をバイトという気楽な立場の俺にも感じさせた。
バイトが終わり疲れきってノジTVをでると自動ドアの前になんとレナが立っていた。
「なにしてんだよ!そんなとこで!?」俺は思わず素っ頓狂なトーンで言った。
「なにってみりゃわかるじゃない。待ってたの」レナは不機嫌さまるだしで言う。

「待ってたっておまえさ。そんな格好で寒いだろ?ったく。しゃあないな。」

俺はノジTV警備員に社員証を見せてもう一度ビルのロビーへとむかう。

「あっこいつ俺の連れなんですけどいっしょにいれてやってもいいですかね。すぐ

に出ますんで。」
そう俺がいうと警備員さんは
柔和な笑顔で「もちろん。いいですよ」と言ってくれた。俺は「お疲れ様です。」
と笑顔でかるく会釈した。俺はレナを連れてロビーまで行く。

ゴトン。鈍い音がして缶コーヒーが取り出し口に落ちる。俺は身をかがめて缶を2つ分

とりだす。「ほいっ。」 俺は缶コーヒーをレナに投げた。

警備員にもう一度会釈してからノジTV局をでる。

駐車場まで歩いていき俺のバイクの前までくると「よし。乗れ。」と俺が言う。

メットはこれだからとこれまたレナにむかって投げた。

レナはコーヒーをこぼさないように抱くようにメットをキャッチした。
「なんでも放り投げないでよ!」
そしてバイクに乗るのを確認して俺は、勢いよくエンジン音をならし

バイクを走らせた。お台場を抜け出し湾岸線を快調に飛ばす。30分ほどとばして
東京湾まで来た。そして俺はバイクを止めて「うーさみぃー」といいながら

堤防までレナといっしょに歩く。沈黙が続いたあとそれをかき消すかのようにレナが口を開いた。

「ねえ。なんでこんなとこきたの?」その堤防からレインボーブリッジが夜景に

彩られてゆれていた。そんなことはお構いなしにといわんばかりに

俺は缶コーヒーをぷしゅっと開けながら言った。

「おまえさ。まえ言ってたじゃん。男なんて女を道具としかみてねーとか

なんとかってさ。」さらに俺はマイルドセヴンに火をつける。気にせず俺は続ける。

「別にお前の価値観をどうこういうつもりはねーけどさ。おまえ本当に

好きになったやつに出会ったことねーだろ?」俺は敢えて冷たい声で言った。

「は?なんなの。こんなとこまで来て私にイヤミをいいたかったわけ?」

レナは顔をふくらましながら言う。

「まぁどうかしんねーけどさ、レナにはもっとふさわしい相手がいると思うぜ。」

レナは黙り込んだ。そして堤防にもたれて空をみた。オリオン座が俺らのちょうど頭の真上で輝いている。

   「私ね。実は、本当の娘じゃないんだ。」
レナはふいにそう言った。
俺は黙って聞いていた。
「私のお父さんって外資系の証券マンで出張ばっかでさ。私が高校くらいの時にお母さんとお父さんが喧嘩で言い合いをしてるときに聞いちゃったの。愛人がいるとかどうたらでお母さんがそのことでいきりたっていきなり私のことを持ち出したの。」

今日はいつになく心を開いて話すレナに俺はすこし困惑していた。そのせいかタバコを吸うペースが速くなった。

「それで、お母さん、お父さんにむかって「あんたの愛人がレイプされてできた娘を私が

ここまで一人で育ててきたのにまだ愛人をつくるき!?いったい私はあなたにとって

なんなの!!」って半狂乱な声でいったの。」俺は生唾を飲んだ。一瞬表情をゆがめたが

すぐにいつもの冷静な顔に戻した。
「ドア越しからその話を聞いていた私は体が震えて崩れそう

になった。私はどこの誰ともわからない男と父親の愛人との間に生まれた子なんだって。

本当の両親と信じていたのに、嘘だと思いたかった。」

 俺はこのときになってようやくレナが高校時代に荒れていた噂話の動機をすこし理解で

きたきがした。俺はちきしょという苦虫をつぶしたような顔をしたあとこういった。

「なーに悲劇のヒロインですって面してんだよ。」

「な、なによそれ!」レナはふくれっつらで言った。

「なぐさめてって顔にかいてあんぞ。」俺はレナの顔を覗き込んで

いった。「いいか。レナ。誰にでも一度はそういう挫折があんだよ。」

「なにえらそうなこといってんのよ。」レナは俺に後ろ姿をみせていった。

「怖かったさ。」俺はそう突然呟いた。レナに聞いてもらうわけでもなく。

「??」レナは黙っていた。

「もう俺の母親がさ。死ぬってわかって俺でなんとかこれから

していかなきゃなんねえ

ってわかったとき。すげえ怖かった。」
「なんなのそれ?」
「俺の母親は俺が12歳のとき、死んだんだ。」俺は続けた。

「親父は仕事にのめりこんでいったよ。きっと寂しさをまぎらわすためだったん

だろうな。俺もさ、すげえやけになりそうだったよ。実際チンピラ予備軍みてえ

にもなった。でもさ、ある日俺が夜遊びして朝帰りして家に戻るとさ。

親父がネクタイしたままソファーで寝ててさ。そこに置手紙があったんだよ。

俺は親父がおきねえようにそっと自分の部屋にその手紙を持ち込んでよんだんだ。」

春樹へ。

おまえにはいつもつらい思いをさせてきた。本当にすまない。

母さんが死んでからおまえには

いい母親役を俺ができていたかはわからない。でもな俺はおまえに幸せになってもら

いたい。好きに生きろ。おまえのやりたいようにな。父さんはおまえが夢に

むかって生きることを期待しるよ。これからもよろしくな。
                      父より
                    
しばらく活動休止期間をいただいておりました。
まあ俺の編集長のM氏の激励もあり水平線執筆
はしておりましたので続きを書きます。
個人的には昨日今日とバイトで忙しかったです。
代返してくれたOくんありがとね。
では続きです。

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水平線 第3話/「失くした物。真実の扉」 全5話

タバコに火をつけ目を細める俺。いつだってあいつは傍にいた。

渋谷を歩いているとどこからともなく冬の匂いがした。もうすぐ

冬が来る。世間ではクリスマスまでにシングルがいやだから彼女

彼氏が欲しいという話題で学内はもちきりだった。

 俺には心のぽかんと開いた空洞のようなものがある。それが

なにかって?俺にもそれは分からない。ただ知子がアメリカにいって

からこの感覚は起こった。それも継続的にね。がらんとした4畳一間

の片隅に俺はうずくまっているような感じである。TVをつけっぱなし

にして、PCにきているメールをチェックしていると、チャイムが

なった。「ったく。誰だよ。」俺は眉間に皴を寄せてドアの穴をのぞき

こんだ。するとサブが身をかがめてたっていた。「ハル!いるんだろ?」

マンションに響き渡るくらい大声でやつはいった.あいつ!俺は恥ずかしい

のに絶えるのもいやなので、ドアをあけた。

 サブは遠慮もなしにずかずかと俺の部屋にあがってきた。

「コーヒーでいいだろ?」俺は返事も確認しないままにカップをだす。

「なーハル。最近、おまえちょっとおかしいぜ?」

「なにがだよ。」俺はタバコを灰皿におしつけて言った。

「まーなんかわかんねーけど一人で何か背負い込んでる気がするな。」

サブが意外に観察力のある男だと2年の付き合いで今はじめてしった。

「そんなことねーよ。」俺は淹れたてのコーヒーを喉に押し込んで言った。

サブに心の中を見透かされている気がしてすこし動揺した。

俺は昔から強がって弱いところを人に見せない人間だった。

どうしても人に甘えることができないのだ。

「もっと素直になれよ。」サブは肩をすくめて言った。

「なぁサブ。お前は本当に好きな女が死んだらどうする?」

俺は唐突にそんなことをサブに聞いてみた。

「どーだろな。死んだらどーすることもできねーしな。」

愛するものとの死別という体験をしていない若者の俺たちには到底答えはでなかった。

しばらくたわいもない話をしていると、サブはこう言った。

「ハル、おまえ、ともこのこと忘れられないのか?」

いつになく真剣な表情だ。

「サブ。ちょっとした話をおまえに聞かせるよ。」サブはなんだよという

顔つきでこっちを見た。

「ある女は難病で死を迎えた。そしてその恋人の男は毎年ある場所を

訪れ彼女のことをおもうんだ。そうすると、なんとも悲しい気持ちに

なるんだが、彼女に会える気がするんだ。そしてその男性は10年後

にその彼女の発病のきっかけが病院の医療ミスで起こったことをひょんな

ことからカルテを見つけてしってしまうんだ。その男は病院を憎んだ。どうして

患者を取り違えるなんてありえないミスを起こしたんだって。」そこで俺は目を

ほそめタバコに火をつけた。サブは俺の話に聞き入っていた。

「彼は復讐に燃えた。そして裁判を起こしたが結局病院側の過失致死罪も一部しか

認められず、結果的に敗訴となったんだ。」そこで俺はサブの顔をみてこういった。

「その男性っていうのは俺の親父で、女性は俺の母親なんだ。」

そういった俺自身鳥肌がたってしまった。しばらくの沈黙の後サブは重い空気を

かきかすかのごとく口を開いた。

「ハル。おまえそんな両親がつらい体験をしてたのか?・・・・なのに

おまえまるでその災難の再現がおまえにおころうとしてる
じゃないか。」

「まあ待ってくれ。」俺はサブの声をさえぎった。

「俺はな。死なせない。どんなことがあっても。どんなてぇ使ってもあいつ

を死なせない。それだけだ。」俺は怒りかどうかわからないが全身に力がみなぎるの

がわかった。

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翌日:AM10時

今日も、明昌大学は多くの学生で賑わっていた。

俺がキャンパスを歩いていると直哉がきた。

「よう!!!はる!」

「ういっす。」俺は笑顔で手を上げた。

「おまえ地元に戻ったんだって?なにしてきたんだよ。」

「まーいいじゃねーか。それより。おまえに聞きたいことがある。」

俺はそろそろ潮時だと思って例の件を切り出すことにした。

「なんだよ?あらたまってよ。」

「おまえ、ななみとつきあってんのか?」俺は直哉の目を直視して

言った。

しばらく、直哉は黙ったあと照れくさそうに言った。こういうときに

頭をぽりぽり掻くとこも昔から変わっていない。そんなやつをみて俺は

吹き出した。「まーな。つきあってるよ。」

「そっか。よかったじゃねーか。ゼミ同士だし仲良くな。」

そういって俺が立ち去ろうとすると後ろから直哉がこう言った。

「ハル!!負けんじゃねーぞ!知子はぜってー治って日本に

戻ってくる!!!」

俺は直哉のほうをみないでVサインをそら高くかざした。

                        to be continued…..

活動休止

2005年11月20日
しばらく日記やめます。
なんだかんだで知ってる人にみせてる以上
みせることを意識して書くようになったし
もともと細々と日常を綴ってただけでしたんで。
日記に書くこともやっぱ人目をきにしちゃいますからねw
あといろいろ誤解とかもうまれますしね。
まあ単純に小説にしろ作詞にしろ俺はまじ
レベル低いので出直してきます!!w水平線
についてはレベル低いけど書ききっていつか
UPしますがw
まあとにかくブログがはやっている世の中で
すが俺のはもともと日記なわけでほんとプライベート
なこととか書いてたんだけどエンターテイメント
に最近はしりすぎてたってのが一番の理由です。

まあまたしばらくして落ち着いた
細々と再開しようかなとは思ってます。
ではでは。

EI YO

2005年11月19日 バイト
最近ブログの話しかしてねーうざい男TKだぜ!みんな調子は
どうだい?MICチェック1212せくーす最高いえーい。EI YO!!! SAY YEAH!!

今日はパルモアいってバイトだったぜーー。
新しい生徒のおばはんまじ英語できてすげー。まじうぜー。
よってガクサイいけなかったぜーー。
明日もバイトだー。残念だけど今年は立命のガクサイ
いけねーわーまじ泣そう!!!です。
失礼します。
ALL WORDS & MUSIC BY: TK

INTRO

 オヤジの言ってたこと全部正しかった 
 あん時の俺マジほんとがきだった

RAP:
 くだらねえ影響ばっかでコントロール
 されてた今俺の頭で考えちゃんと動く

 次第に見えなくなっていく目標
 惰性に流されうけ続けてく暴行

 ばっか受けてたマジあんときつらかった
 立ち上がるためおれまだただ若かった

 ほんと俺ただラップがしたいだけ
 BBOYとかB系とかそんなんただうざいだけ

 見た目とかどうでもいいよダボダボジーンズ
 なんでそんなすぐカテゴリーに分けようとする音楽シーン

 誰かのフロウのぱくりっていってけど
 お前らだって結局黒人のパクりなんだけど

 大体オリジナル生み出してんのまじ少数
 ほとんどクリミナル並に雑誌他人に侵入

 用は早いか遅いかの違いだろ?
 何でいちいちぱくられたまたパくったとかゆーんだよ
 はっきりいってまじそういうのウザイ
 だったら0からすべてオリジナル示して下さい

 リリックにしてみたって同じ
 売れる曲がださいって怒り

 アングラがかっこいって面してんじゃねえ
 いいもんはいいんだよ格好ばっか気にしてんじゃねえ

 結局は恥ずかしいとか守りの姿勢
 そうやってどんどん広げてく規制

 発言のあちこちにあげあしとる
 あら探しぎちぎちに話し込む

 そういうのまじ俺勘弁
 これ以上やんならもう何もいわねえ

 POPはHIP-HOPじゃねえ
 なんていってるお前らもだせえ
 俺がいいてえのはただそんだけ


 HA-ha
俺もパクりまくり多数の中の一人
 ムカつくぜ!!全員でたちあがってやろうぜ!!
 もっともっとぱくりまくってやんぜ!!
 だいたい何がリアル なんて判定まじシリアス

2005 11・19
 
※注:今日は2回更新しています。下のほうからお読みくださいませ。

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「水平線?」レナは戸惑って言う。
「俺の生まれ育った出雲大社のてっぺんから水平線をみてる。」
ここで直哉と俺と知子でよく夜通し語り合った。どいつとどいつがつきあってる
だとか、あいつは実はエロいやつだとかそんな他愛もない話題だった。そんな中ふいに
直哉が言った。俺たち、全員で上京しねーかって。あいつ瞳を輝かせている。
俺もきっとそうだったろう。田舎だったけど毎日がスリルと冒険に満ち溢れていて
楽しくてしょうがなかった。「どうしたの?」レナの声にふと我に返った。
「ごめん。とりあえず今日は実家でゆっくりして明日東京に戻るよ。話は
 そこでしよう。」俺は手短に言った。「わかった。」レナはまだ話したいという感じ
で言った。スリルといえば。高校2年のとき、俺と直哉は先輩の鮫島に目をつけられていていつも会うたび絡まれていた。陰で俺はそいつのことを鼻くそと呼んでいた。
顎のところにでっかいほくろがあり、それが鼻くそに見えたからという至って単純な
由来だ。鼻くそは昼休みの時いつもどおり俺らの溜まり場だった屋上にやってきて
こう言った。「おい!!甲田。ちょっとつらかせや!!」俺は聞こえないふりをしたかった
がやつの声はむかつくぐらいよく通るのである。これはさすがに無視できない。
「なんすか?」俺は無愛想に言う。「なんすかじゃねーよ。お前こないだの約束忘れて
ねーだろーな?」俺は一瞬目をつぶった。しまった!!鼻くその大好きなアイドル
七瀬 あやみの無修正DVDを貸すのであった。完全に忘れていた。「ええ・・」俺は
目を泳がせていった。「おれのあやみたんのDVDもってきたよなぁ?」下品な笑い声を
屋上に響かせる。鼻くそのきもさは学校一だったが喧嘩の強さも学校一だった。
「・・・・・」俺は完全に萎縮していた。「まさかもってきてねーってことはねーよな?」
鮫島にやっと左口角を上げて言う。「忘れたら確か一発おもいっきり殴らせていただくはず
だったぜ?」そういったのも束の間鼻くその超重量級のフックが俺の脇腹にはいった。
「ごふっ!!!」俺の足元がふらつく。俺は眩暈とともに一発どころかもう一発鼻くそが
パンチを繰り出してきたのでおもわずガードした。その刹那、鼻くその血の気が引いた。
俺がその顔色をみて振り返ると俺の学校でいちばんやばい男といわれる、真木さんが屋上の入り口に仁王立ちしていた。「おーアイドルオタクの鮫島君じゃないかぁ!!!」真木さんは眩しい笑顔でいった。「下級生いじめはよくないなぁ。DVDやるよほれ!」そういって真木さんは屋上から校庭にむかってDVDを放り投げた。その途端に全校生徒の特に女子
がきゃーきゃーいっていた。野郎は取り合いしていた。真木さんは屋上のてっぺんからまるで学校へいこうの企画みたいに言った。「これは鮫島君の私物でーす」一斉に女子から軽蔑にもにた視線が送られる。俺はその輪の外から俺のほうにむかってにこっとしている直哉の姿をみつけた。俺たちは互いに笑いあった。

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次の日東京に戻った。渋谷を歩いているとまた都会の雑踏と空気に心が侵食
されていく気がした。

                  To be continued・・・・
に年末年始の調整と税のなんたらの書類
を書くためにUNIQLOへ。シフトとか確認
したら来週は怒涛の週4日。クリスマスイヴ
クリスマスも普通にあるしバイトBOYに
なりそうだねえー。まーなんだかんだで
お金はいるし遊ぶにも服買うにも。
ってなわけで1月9日までいれまくって
やりました。その後、売り場リサーチ。
でハヤト君がほしいといっていたカシミヤ
マフラー2990円なかなか素材もいいし
いいじゃないすか。UNIQLOいいじゃんw
今日はパッチを買いました。店長に「社員
割引でお願いします」といったらいやそうに
「定価でいいじゃないですか」というもんで
なにをいうとんじゃと思って顔にでちゃった
かもしれないけど愛想笑いしときましたとさ。
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俺の傷は不幸中の幸いで、内臓まで刃が達していなかった
ために1週間で退院した。見舞いには家族を含めてこない
でくれと言っていたので入院中は孤独であった。
俺が入院中に院内の中庭を散歩していると、きれいな白髪
が魅力的な初老のじいさんが話しかけてきた。
 「あんた、寂しい目をしとるのう。」第一声がそれだか
らたまったもんじゃない。俺はなんと声を返していいか分
からず狼狽していた。するとそのじいさんは畳みかけるよ
うにこう言った。「目に輝きをうしなっとる。」しわがれた
声なのにここまで俺の胸に突き刺さる言葉があったろうか。

 鏡の中の俺を覗き込んだ。確かに虚ろな目をしている。
大学に入ってもふらふらして生活していたためか堕落した
生活が身についてしまった。「情けねえ面してんな。」
俺は鏡の自分に言った。
 
 もうすぐ冬が訪れる。知子の手術はうまくいっているのだ
ろうか。遠く離れたアメリカであいつは何を考えているのだ
ろう。「寂しい目をしているか。」俺は皮肉にも似た笑みを
浮かべてタバコに火をつけた。「おまえに言われたくねーよ」
誰にでも向けることない捨て台詞を吐いて俺は東京医科大学を
後にした。

 しばらく独りになりたかった俺は実家に戻った。出雲は何ひとつ
変わっていなかった。そんな風景に俺はうれしさと懐かしさを
覚える。
 
 昔学校帰りにみんなと入った駄菓子や。祭りで賑わった公園。
 持久走をやった校庭。それらは言葉を返すことなくそこ
 に居続ける。

 俺が高校の時、トレーニングに使っていた出雲大社の石段
 へと向かう。てっぺんまで上ると広大な海が広がっている。
 一畑電気鉄道出雲大社前駅で下車し徒歩5分くらいでその
 光景に出会えることも何ひとつ変わってない。

 遠くをみるとどこまでも無限に広がる水平線が広がっている。
 俺は手を掲げその水平線を握ってみた。それでもつかみきれな
 い。まるで俺が望んできた人生と置き忘れてきた夢の数ほど
 の違いのごとくそれは膨大だった。

 ポケットのケータイのバイブがなる。レナからだった。
 「春樹君?今どこにいるの?」レナは心配そうに言った。
 「水平線の前だよ。」
俺は左腹部のぶり返して来た鈍い痛みを手で覆って
  そう言った。

                 to be continued....
冷蔵庫から自分の部屋にもちこんだ牛乳を一回のんで
次口にいれると液体のはずなのにチーズみたいな感触!!!

ぐええええええ!!!!!!!

パッケージがまったく同じ瀬戸内牛乳できづかなかった
んですけど間違えて別の飲み残しの牛乳を口にいれてまった!!!!
発酵してるぜ!!!!

うわぁぁぁぁあ!!!!!!
チーズカマンベールの味がするぜ!!!!!

なんてこったぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!

死にそうだぜ!!!!!!!!!!!!!!!
TK原作の水平線が
北川えりこ氏によりドラマとして
新たに蘇ることとなった。
あの感動のヒューマンドラマ「水平線」
が来年2006年に月9の秋ドラマシーズンで放送
されることが決まった。キャストは、今のところ交渉中
とのことである。小説のみらずドラマでの見所も
満載の水平線。これからも益々見逃せない。(情報源:日刊フジ)
                
※このドラマはフィクションであり登場する人物
団体は架空であり実在するものとは関係はありません。

水平線

2005年11月17日 小説 随筆
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第3話(2)「失くしたもの。真実の扉」

AM 9時
「ハル!早く起きて!!」
「なんだよ!うるせーなー」寝ぼけなまこなうえに、
寝起きの悪い俺は不機嫌そのもの
な状態で知子の声に起こされた。
「今日決勝戦でしょ?」知子は世話がやけるなぁと
漏らしながら言う。「わぁーってるって。」
今日は大事なバスケの試合が控えている。
知子もバレーの練習を休んで応援にきてくれるのだ。
大安寺高校は今日決勝戦だった。とはいっても俺は補欠だが。
だからあまり知子に来てほしいというわけではなかったのだ。
「ユニフォーム洗濯しといたから。」
机の上にはユニフォームがきちんとたたまれて鮮明な青色に包まれていた。大安寺のチームカラーであるクリスタルブルーの透明感が美しい。
俺は「さんきゅ!」
というとクラブカバンにユニフォーム、タオルなどをつめこんでぱんぱんに膨らませて担いだ。
「ちゃんと朝ごはん食べていかなきゃエネルギーでないよ?」
俺はいいんだよといいながらも知子が持ってくる食パンを無理やり口に押し込む。知子はほんと人の世話が好きというかダメ男の俺の面倒をみてくれるしっかりものであった。そう、なにひとつまともにできない俺とは訳が違うのである。慌しい中俺は路上へ飛び出した。振り返ると
2階のベランダから知子がVサインをつくってにこっと無邪気な笑顔を見せた。
俺も、はにかみながら思わず口角をあげ屈託のない笑顔と共にVサインを返した。そして俺たちの間での挨拶代わりになっていた手話で「水平線」を意味するサインをゆっくり右手を伸ばしてかざした。
その形は二人でひとつになるものだ。俺が右手をかざすと彼女も「水平線」を指でしてかざしてみせた。どちらが欠けていてもその「水平線」は完成しない。二人でひとつになるのだ。
一瞥すると俺は笑顔で試合会場に向かうバス停へと全力疾走した。

PM 13時

試合は大安寺の優勢で幕を開いた。相手のチーム、旭丘商業高校、通称旭商も強豪で
ある。俺はというと相変わらずベンチを暖めていた。俺のポジションはガード。あこがれ
のポジションだ。しかし3年の真嶋先輩に比べて俺はルックス、技術、スター性すべてが劣っていた。真嶋先輩が何かする度ギャラリーから黄色い声が沸きあがった。そのたびに
俺は疎外感や孤独感、やりきれない侮辱感を感じた。よくあるドラマのスターのように現実はうまくいかないのだ。知子がいつ来るかそわそわしながら俺は試合を見つめていた。
こんな惨めな姿を見せたくない。そう思っていた。しかし、知子は最後まで現れなかった。しかも、前半は大安寺が圧倒的優勢だったが、センターの三沢先輩が怪我で退場してから一気に形勢旭商に傾き、15点差がからじわじわと2点差まで詰め寄り、試合終了間近にはわずか大安寺が一点リードだけであった。次の瞬間俺は目を疑う。。相手側のガードのしなやかなフォームから繰り出される3ポイントシュート。それが音もなくゴールに吸い込まれていった。まるでその一瞬がモノクロになったかのように。そこで審判の笛がなった。俺はあまりの衝撃的なこの現実を受け止めきれず思わず会場を抜け出した。
「甲田ぁーー!!!こうだぁぁ!!!!!」監督の罵声が俺の背中
に絡みついたが俺は振り返ることもなくとまることもなかった。
そして、その時にケータイが鳴り響いた。ドスの聞いたしかしおだやかな口調の40代くらいの男性が出た。「甲田さんですか?私は、島根大学医学部のものです。米田知子さんのお知り合いですよね?」男性のトーンは低さを保っていた。俺はそうだと言った。
「米田さんは、今日われわれの大学に入院しました。ご家族の方が海外におられて不在らしく連絡がとれなかったものですから、あなたにご連絡させて頂きました。実は・・」
そこで男性が息を飲んだのを受話器越しに感じ取った。
「脊髄性筋萎縮症」というものに
米田さんはおかかりになられました。」
一体何が何だか俺はまったくこの急な展開についていけず頭がショートしそうになる。
「せきずいきんいしゅく??」やっとの思いでそれだけ絞り出して
言った。

  「とにかく一度病院にお越しください。」

いきなりの知子の入院通知の電話。
そして主治医の宮元先生から手術しても2割しか成功しない難病であると知らされた。治っても脊髄障害がのこり話したり動いたりすることはかなり困難であるということだ。そしてこの突然の二重の受け入れがたい現実をしょいこ
みきれず現実逃避するため俺は、飲んだ。とにかく飲んだ。
理性は崩壊するぐらい飲み続けた。
そして何もかもに絶望して声が枯れるまで叫んだ。
 知子が「いままでありがとう。」
そういって死んでいく場面が浮かんで俺はわぁーー!!
と叫んだ。滴る汗。体中が硬直している。
自分なのに自分ではなく誰かに支配されている
ような感覚だ。この皮膚から突き破って
何か別の生命体がとびだすんじゃないかという強迫観念にかかる。前をうつろなめでみると、白衣を着た20代後半で
美しい看護婦さんが心配そうに
「大丈夫ですか?かなりうなされてたけど・・」
と言ってきた。

どうやら俺は夢をみていたようだ。
「ここは・・・」そう俺はいうと看護婦さんは

「ここは
東京医科大学ですよ。」と優しい口調で返してくれた。
「あなたは何者かに左腹部を刺されて急患で運ばれてきたんです。」そう彼女は言った。

          to be continued・・・・        

ENDINGテーマ曲「Promise」BY 倖田 くみ

TK談:この曲を聞きながらこのストーリーを読まれると一層
水平線の世界観に近づけます。

生還!!

2005年11月15日
生還!!
写真のものは俺のおかんがスウェーデンにいった時に
オランダ空港で買ったFOSSILの時計です。ずっと愛用
していたものでショックだったんですが、
洗濯機の中に埋もれていました。
いままでまったく気付かなかったんですが。水分を吸収
しまくってバンドがめっさ重いwでもちゃんと動いてて
原型もとどめており一安心いたしました^^
今日は水平線執筆をお休みします。
------------
俺はレナの数百メートル後ろをさりげなく
追跡していた。地下鉄では同車両にせず、
一つ横の車両に新聞で顔を隠して乗り込んだ。
そして、ホームを出て彼女の高層マンション
までの直線約600m。俺はかたずを飲んで
見守っていた。鼓動が弾けそうになる。
あのエレベーターで乗り合わせた時、一瞬
見た男性の不気味な笑みが俺の心臓をわし
ずかみにしているようだ。彼女は無事にオートロッ
クのところまで玄関の角を曲がり入っていったようだ。
俺は遠くからなので建物の壁に遮られ死角に
なっているので確認できなかったが。。
俺のことを男が気づき今日はレナを敬遠したのか。。
そんな事をおぼろげに思った瞬間、左わき腹に電流が
走る程の痛みを覚えた。痛みというレベルを超えて
神経が破壊されてしまったかのような感覚だ。

 俺はレナの入って行った玄関に焦点をあわせていたが、
それはやがて泥水のようにうねっていき視界は灰色に化した。
そして真下を見ると真っ赤な血痕が滴っていた。
 俺のわき腹にはおそらくバタフライナイフかなにか鋭利なもの
でつきさされたのだろうか。。思考はそこで途切れた。
 電光石火のような一瞬のなか俺はあの男の顔を見た気がした
が記憶は定かではない。

 そして俺は乾ききった、潤いのない、救いようのない
 アスファルトの上に意思を失ったあやつり人形
 かのごとく倒れこんだ。

              to be continued....

TKから一言:前日購入したRICOのレザーが暖かくて
      ものすごく重宝しています。
      ほんとこれはヘビロテやね^^

水平線

2005年11月13日 小説 随筆
第2話 「あの日の約束」

目覚ましの轟音で俺は叩き起こされた。
あまりにも暴力的な機械音である。。
あの後、レナの家を後にしてからの
記憶は定かではない。パンだけ胃に流し込
むと俺は大学へ向かった。
地下鉄の中。
満員電車。化粧を周りを気にせずに
せっせとするギャル風の女子高生。
バーコードへアのくたくたの鞄を抱えて
いるサラリーマン。
何もかも鬱蒼とした気分になる。
しばらくの辛抱の後俺はここ、代官山
を抜ける。そして俺の明昌大学のキャンパ
スがいつもと変わらないたたずまいで
俺たちを迎える。
 
 「一体これからどうレナと接すれば
いいのだろう。」俺の頭の中はその言葉
で満たされていた。ほかの事が入り込む
余地はなかった。俺のメモリーは少ないのだ。
 食堂まで行くと、直哉が何事もなかったか
のように声をかけてきた。「おっす。ハル。
」満面の笑みである。これはナナミとうまく
いったのだろうか。ふとそんな考えが横切る。
「おう。」俺は無愛想に言った。「どうした?
なんか顔色わるいぞ。」それはそのはずだ。
あの後家に帰ったのはAM5時だ。
「直哉、今一人にしてくれねーか?」
俺は突き放すように言った。今はとにかくレナ
の事が最優先だった。「せっかく心配して
やってんのによ。」直哉は舌打ちしてロビーへ
消えていった。
 すべての講義が終了すると、俺はレナへ電話
した。3回目のベルでレナは出た。「おう。
俺、春樹。今日おまえの後をつけてないか
はりこむよ。」俺は抑揚のない声でいった。
しかし低音で響くBASSの様なトーンだ。
「ありがとう。気をつけてね。じゃまた
後で。」ツーツー虚しい電子音だけを残して
レナは電話を切った。なにか急いでいる感じ
だった。「おかしいな・・」俺は嫌な予感
を感じ取った。急いで、彼女の部室へ向かった。
案の定、ほかの部員に聞いてみると今日は部活に
出ていないらしい。
 「ちっ、なにやってんだ。」俺は思考をマッハで
回転させて走った。あいつがいきそうなところ。。
渋谷。六本木。五反田。巣鴨。様々な風景が目に
スクリーンのごとく映える。
だがとりあえずいつもの溜まり場クラブ
「ASH」へ向かった。クラブへ行くと今日のイベントの
準備が行われていた。知り合いのDJさんにレナは
いるかと聞いたが見てないという。
ゲーセン、109いろいろ回って俺は「あそこしか
ねーか。」と呟いた。下北沢のはすれのほうにある
河原だ。
昔、ここでレナに俺は告られた。まだ大学1回のころだ。
なぜかは分からないがそこにレナがいるきがしたのだ。
「春樹クンのことをずっと見てたの。」あん時の甘い
言葉が交錯する。俺がどうしてOKをださなかったって
みんな思うだろう。だって相手は大学のアイドル的
存在だったのに。俺にはその時好きな人がいた。
というより付き合っていた。しかしその人はまだまだ
現在に至っても認知されていないSMA(脊髄性筋萎縮症)
という病気に俺が高校2年の時にかかった。
 彼女の名前は知子と書いてともこと読む。彼女とは
俺が中2のころに出会って、近所づきあいからいつしか
彼女に惹かれるようになった。透き通るような大きい瞳。
眩しい笑顔。彼女はバレー部のアタッカーではつらつ
としていた。高校1年なると知子は島根の中で一番の
強豪、大安寺高校へ入学した。俺はというと。
俺も彼女と同じ高校にはいりたくて偏差値65という
難関の大安寺に入った。必死に勉強して念願かなって
俺は彼女に報告するときに情けねえことに涙してしま
った。いまでは儚い思い出だ。彼女はしだいに弱って
いった。右手が動かなくなり、左手が動かなくなった。
俺は見ていられなかった。。知子とずっと一緒に笑って
いたかったのに。この憤りを一体どこへぶつければいいのか。。
 そして彼女は最先端の医療をうけるためアメリカへいった。
俺はバイトしまくって奨学金もすべて彼女の治療費のために
送金した。そして治療の成功の是非の期限の3年後、俺が
大学2年の冬に再会しようと約束をしたのだ。
 だから俺は、レナの告白を断った。そう、俺は知子との約束
をこの左胸に刻み込んでいるから。
-------------
 河原にいくとやはりレナがいた。彼女は寝そべっていた。
まるで何も心配事のない赤ん坊のような寝顔で。俺は安堵
のせいか急に疲労で崩れ落ちた。
 「おい、レナ!!おきろよ。」
レナは寝ぼけなまこで俺のほうを見る。まだ事態が飲みこめて
ないようだ。「おまえ、こんなとこで何してんだよ部活じゃ
なかったのか?」俺は苛立ちを覚えた。
「いいの。今日は体調わるいから。それより、春樹クンちゃんと
見張っててよ。」「分かってる。それじゃ俺は遠くから見守って
から早く家へ帰れよ。」

 俺は普段のレナと違う様子にただ戸惑うばかりであった。
 

               to be continued....

バイト

2005年11月13日
行ってきました。来週からいっぱいはいることに
なる感じですねー^^:
今日は服たたみまくりですね。
もっときれいにたためるようがんばります。

いやー

2005年11月12日
結局機昨日は笑笑で飲んでカラオケしてALLし
ました。Hマン変わってなかったなw髪が退化してましたがw
まぁそんなこんなでひさびさの再会を楽しんだわけです。

今日は

2005年11月11日
バイトはいれておらず朝はぼーっとした後
ウィンドウショッピングを楽しむ。
でもうしばらくして
高校時代の友達とひさびさの飲み会です。
ではいってきます。

水平線3

2005年11月10日 小説 随筆
---------
俺が口を開けかけるとレナはそれをさえぎって
こういった。「早くきてほしいの」吐息まじり
に受話器越しから彼女の声が俺の鼓膜を振動させる。
俺は少し間をあけて「わかった。」と言った。
財布、ケータイ最小限の貴重品をポケットに
流し込むと俺はマンションを後にした。
彼女の家には一度だけ一回生のころの学園祭でのチアリーダー
の披露会の打ち上げで訪れていた。記憶は曖昧だったが
地下鉄に乗り込んだ。深夜2時でも東京の渋谷は眠らない。
彼女の家は六本木のクラブの近くのとあるアパートだ。
六本木ともあり正確にはしらないが相当な家賃だろう。
 いつか話の流れで彼女の両親は外資系の証券マンであり
彼女は大金持ちの家の令嬢だと聞いたことがある。それと
高校時代の彼女の謎の噂を結びつけることは俺には到底
無理な話であった。
 相沢・・・そうポストに表札をだしてあった。か細く
弱々しい文字である。彼女のはつらつとした笑顔とは
かなりギャップがあった。702か。俺は無意識のうちに
そう呟いていた。エレベータに乗り込むと疲れ果てた顔の
30代くらいの男性が乗り込んできた。俺はここの住人でも
ないので挨拶はあえてしなかった。むこうも知らん顔を
した。都会生活によくありがちな希薄な関係ってやつだろうか。
それがここに今現れている気がする。
 彼は5階ボタンを押していた。どうやら俺より先に下りるんだ
ろうなと思う。そして5階になるとその男性はそそくさと
出て行った。だが、ポケットからなにか白い紙がひらひらと
舞って俺の足元に落ちた。
 俺は落としましたよ!といおうとおもってエレベータを抜け出したが男性は既に長い廊下の角を曲がり消えていた。
仕方ねーな。と俺は呟くと紙切れを手にとってみた。その紙きれは
メモ帳を破ったものである。リング状の形をしたものから無造作に
引きちぎられたのだろう。中身をみた瞬間俺は背筋に悪寒を覚えた。その中身には相沢の身長からスリーサイズそして趣味や好きな
男性のタイプなどがことこまかに書かれていたのである。
「おい。。こいつはなんなんだよ。」俺はそう思った。
いったいあの男性は。。俺はとにかく相沢の部屋へと急いだ。
ベルを鳴らすと相沢は少しやつれた表情で顔をだした。
 
 「急に呼び出しちゃってごめんね。ほんとに着てくれたんだ。」
いつもの笑顔で彼女はそういった。
 「まぁ俺も暇だったし、それに最近夜型だからな。」
「何かコーヒーでも飲む?」彼女は気を利かしてくれてそういった。久しぶりの彼女の部屋のぐるりを見渡した。ピンク色がメインでいろいろな人形やチアリーダーでの活躍を称える賞状が飾って
あった。写真はすべて大学でのものであった。前に行ったときは
元カレとの幸せいっぱいの2ショットもあったがそれは剥がされて
いた。「おう。ありがとう。座っていいかな?」相沢がうんというのをキッチン越しに確認して俺はムートンが敷き詰められた高級
そうなソファーに座った。相沢はコーヒーカップのかちゃかちゃ
という無機質な金属音をたてていた。俺はすこし声をあげて
言った。「なぁ。こんな時間に俺を呼ぶなんてことはなんか
用があるんだろ?」しばらく間があって相沢はコーヒーカップを
二つもってきて横に座った。「うん。まーそかな。」
「そーかなっておまえな。」俺はただでさえ心臓の鼓動がドクドク
音をたてているのに彼女は俺を弄ぶ。「タバコ吸っていいか?」
「いいよ。」俺はわりぃなという表情でマイルドセブンをくわえる。しゅぼっというライターの音がコ気味いい。
「ああ。そーだ。これ借りてたCD.ついでだから返すよ。」
俺は昔彼女に借りたDJのMIXCDを差し出した。「あぁわすれてた。
春樹君に貸してたんだった。」そのとき俺はポケットに
さっきの気味の悪い男性の紙切れの感触を指先に感じ取った。
しかし俺は相沢には話さないことにした。

 少し沈黙を経て彼女はこういった。「ねぇ。お願いがあるの。」
彼女は上目遣いでそう俺に言った。意識していなかったが彼女は
キャミ一枚ととても肌の露出を強調した服装であった。髪の毛は
おろしてセミロングのストレートヘアになっていた。少しスパイシーな香水のに匂いがつんと俺の鼻をかすめる。「なんだよ?」
俺は彼女の目をみないでいった。下心を見透かされたくなかった
からだろうか。自分ではわからない。ただ見ることができなかった
のだ。彼女は俺の顔に急接近してきた途端に踵をかえし
ソファからたつと7階の出窓のカーテンを無造作に引いた。
「私、2週間前から5階の人につけられてる気がするの。」
俺は彼女の横に行って窓の外をのぞいた。すると光の点滅の
ようなものが見えた。「あれは。あれは望遠鏡じゃねーか?」
誰がみても一目瞭然であった。「なるほど。それで俺におまえの
ボディガードを依頼するためここに呼んだってわけか。」
俺は少しの安堵と残念な気持ちが入り混じった。そして少し
下心があった自分にへこんでいた。「まぁそういうことね。」
「でもなんで俺に頼むんだよ?」身長は184cmあるがお世辞に
もがたいがいいとはいえない俺になぜ彼女は依頼してきたんだろう。そう思って率直な思いを彼女にぶつけてみた。
「春樹クンは私のことを理解してくれてる気がしたの。
 あくまで私の勘だけどね。」そういって彼女はカーテンを閉めて
俺の顔を覗き込んだ。いつもの笑顔だがその裏にふとした憂いの
表情が見え隠れする。彼女の闇を俺は感じ取った。
 よくミステリアスな女の子はもてるといったことを高校時代
にツレと話していたがまさに彼女はその代表といった感じだった。
俺は自信はなかったが、彼女に近づきたいという思いから首を
縦に振った。「じゃあ話は早いな。」俺は彼女がつけられてる
ということを知っている以上さっきの紙切れを見せることにした。

 「これさっき俺が乗り合わせたエレベーターの男が落とした
もんだ。おまえのこと異常なくらい調べ上げてるぜ。」
相沢の顔をみないで俺はそう言い放った。彼女は沈黙しながら
ただ呆然と立っていた。
                 to be continued....






 

水平線

2005年11月9日 小説 随筆
--------
第1話(2)「渦巻く雑踏の中で」

俺は二人がキスしているのをきづかないふりをして
そのままクラブを後にした。家賃8万の自室にもどった。
郵便物に無差別的に入れられたピンクチラシをくしゃ
くしゃにまるめてゴミ箱へほうるとくずれるように
ベッドに横になった。目をつぶるとついさっきの直哉
とナナミのキスシーンがフラッシュバックのように
脳裏をよぎった。そしてふいにシーンとした部屋に
いると孤独感がつのってきた。せきをきったように
俺はTVのリモコンへ手をのばした。
どのチャンネルも絵に描いたような安っぽいドラマ
が流れている。近頃じゃ純愛ブームで涙をそそる
番組がよく流れている。とりとめもなくブラウン管
をみているとケータイがなった。
液晶を見ると相沢 レナと表示されていた。
腕時計に目を落とすとAM2時過ぎだ。
一体こんな時間になんなんだろう。。
俺はタバコに火をつけて頭を掻きむしってから
通話ボタンを押した。「もしもし」俺の声は
少し震えていた。それからレナが答えるまでの
一瞬が何時間もたったかのような錯覚に陥らせた。
「こんな時間にごめん。相沢だけど」そういうレナ
の声は少しかすれていた。
「いや、今帰ったとこだから。それよりどうした?」
俺は少し戸惑いながらそう口を開いた。
「今からうちこない?」驚くほど明るい口調でいう
彼女にますます俺は困惑した。一体どういうつもり
なんだろう。     TO BE CONTINUED・・

今日は社会思想あるんでこのへんで。

うーん

2005年11月9日
なんかちょっと今自己嫌悪になってます。友達のCD
の件とかなんかね俺は注意力が散漫っつかもっと
しっかりしなきゃならんです。H君の家でコーヒーを
こぼしたり、(H君あんときはまじでごめんなさい)
M彦君やO田君のCDにキズをつけたり(貸してくれたのに
ほんとごめんなさい)
そのほかいろいろほんとみなさん迷惑かけました。
ほんとごめんなさい。この場をかりて申し訳ない
って気持ちだけいわせてください。これからは
ほんと気をつけていきたいです。そしておとん
おかんほんとに迷惑かけてすいません。

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